予防処置に必要なこと


さて、予防処置については規格書はなんと言っているだろう。是正処置同様ここも順を追って書かれているので順番に見て行くと…。

a)不適合が起こりそうな状態の発見・その原因の特定。

b)不適合が起きないようにするために行う処置が本当に要るのかどうかの検討(この規格書の「評価」という言葉はなんだかしっくりこないけど…)

c)予防措置が必要です、ということになればどんなものが必要かを考えて実行に移す。

d)実行に移した予防措置の内容詳細と結果の記録

e)この処置でホントに良かったか、その後の効果を追跡調査・再確認

既に述べたとおり、予防処置は是正と違ってまだ起きていない不適合の発生防止のためにとられる処置だ。では、まだ起きてもいない不適合をどうやって発見すればよいのだろうか。
それはリスクアセスメントによって知ることができる。リスクの分析をし直すことで、リスク値に大きな変動があった場合など、どんな対策すればよいか事前に見つけられるのだ。
また、その優先順位も、リスクアセスメントの結果をもって決めなければならないようだ。なので自然と予防措置はリスクアセスメントの時期に行うことになると思う。

そもそも起きていない内に手を打つのだから、大抵の場合は是正処置よりも費用対効果が大きいらしい。