是正処置に必要なこと


それでは規格書にはどんなことが書かれているのだろう。
ここの文章は比較的読めばすぐに頭に入ると思うが、押さえておきたいポイントを説明すると次の通り。

まず起きてしまっている不適合について原因をはっきりさせ、それを除去するための措置を取らねばならない。規格書 8.2是正処置b)の項目の「不適合の原因の決定」もこのことを言っているようだ。
また、やみくもに是正処置をあちらこちらで行うのではなく、きちんとその手順を「文書」として整備しなければならない。
規格書の項目a)〜f)は上から順に是正処置を実施、フォローするまでの流れになっていて、

a)まずは、なんかよくわかんないけど不適合が起こってるっぽい、という状態をなくす!不適合を特定。

b)こんなことになってるからこんな不適合が生まれたのね、という原因を見つける。(ここの原文の「決定」という言葉がわかりにくいけど、会社など公の場では会議とかにかけて事実をはっきりさせるのだろうか?)

c)こんな不適合がもう起きないようにするにはどれぐらいの規模・レベルで手を打つ必要があるか考えて決める。

d)是正処置計画立案、その案でよいか検討して、良ければ実施

e)実施した処置の内容詳細とその結果を記録

f)この処置でホントに良かったか、その後の効果を追跡調査・再確認

…と、こんな感じ。
特に、是正措置が必要かどうかは今行われているISMSの管理目的や管理策が、規格書をちゃんと守れているかどうかで決めるらしい。
その他、何か事件が起きてそれまでのやり方を見直さなければならなくなった時も是正処置を行うので、混乱しないように。