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そもそもISMSの歴史ってどうなの?
PART3 Japan仕様と冠号JIS

 実はJapanにはある法律がある。
それは「工業標準化法」というもので、これによると、ISOが発行された場合それをJapan仕様にしなければならないらしい。
と、なぜここで「日本」をいちいちJapanと言いたがるのかというと、このあと出てくる冠号に由来する。
 「Japan仕様にしなければならない」ということはつまり、BS規格さながらJapan国内規格にしなければならない、ということだ。
それを行う機関が「JIS」(Japan Industrial Standard)、日本語正式名称「日本工業規格」なのだ。
「イギリスの」(British)国内「規格」 (Standards…)がそうだったように、Japan国内規格にも冠号があり、それがこの日本工業規格の略称、「JIS」にあたるのだった。 そう、日本の国内規格は「JapanのJIS」、なのだ。

 それはさておき、その「工業標準化法」にのっとって「JIS(日本工業規格)」が「ISO/IEC 17799:2000」を国内規格「JIS X 5080:2002」として発行し、 これで晴れて「ISO/IEC 17799:2000」は日本の規格と対応することになった。
 そうそう、訳してJIS化するのに2000年から2002年の2年間かかったってことですね。(規格番号の「:」の後の数字)(JISが出るまで、いまでも大体1年はかかる。)

 なんで、いちいちJIS化しないといけないのか、「ISOの日本語版」のままではだめなのか、その辺はちょっと不明だけど、うちの組織がISO認証を取得した際、認証登録証にはISOとJISの両方が記載されていたので、 ISOを取得したらJISも自動的に取得できるのかも。

ただ、ISOの規格を日本語訳しないと博く日本人が読むことができないので、まず日本語訳する、 というだけでもJISさんの仕事になるんだろうな、という勝手な想像をしておいて次に進む。

Japan仕様と冠号JIS