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そもそもISMSの歴史ってどうなの?
PART3 Japan仕様と冠号JIS

 実はJapanにはある法律がある。
それは「工業標準化法」というもので、これによると、ISOが発行された場合それをJapan仕様にしなければならないらしい。
と、なぜここで「日本」をいちいちJapanと言いたがるのかというと、このあと出てくる冠号に由来する。
 「Japan仕様にしなければならない」ということはつまり、BS規格さながらJapan国内規格にしなければならない、ということだ。
それを行う機関が「JIS」(Japan Industrial Standard)、日本語正式名称「日本工業規格」なのだ。
「イギリスの」(British)国内「規格」 (Standards…)がそうだったように、Japan国内規格にも冠号があり、それがこの日本工業規格の略称、「JIS」にあたるのだった。 そう、日本の国内規格は「JapanのJIS」、なのだ。

(余談: JISと言えばJISマーク。 実はこれ、2005年10月1日に縦書きのJISマークから、横書きスタイルのJISマークに変更になったのだ。 縦書きのヤツはよく鉛筆なんかについてたけど、最近のには横書きマークはついてない。 マークシートのテストのとき、よく鉛筆転がしてJISマークが出たら○番、とか…やったものなんですけど…おかげで?ちょっと印象が薄くて、まだJISマークといえば縦書きと思ってる人が多いのではないだろうか…)


 それはさておき、その「工業標準化法」にのっとって「JIS(日本工業規格)」が「ISO/IEC 17799:2000」を国内規格「JIS X 5080:2002」として発行し、 これで晴れて「ISO/IEC 17799:2000」は日本の規格と対応することになった。
 そうそう、訳してJIS化するのに2000年から2002年の2年間かかったってことですね。(規格番号の「:」の後の数字)

 なんで、いちいちJIS化しないといけないのか、JIS化したら認証を取得する組織としてはISOとJISの両方を認証取得できちゃうのか、 というかそもそもそんなことに何の意味があるのか、そこんところは今の私ではちょっと無理。
ごめんなさい。
でも、ISOの規格を日本語訳しないと博く日本人が読むことができないので、まず日本語訳する、 というだけでもJISさんの仕事になるんだろうな、という勝手な想像をしておいて次に進む。


Japan仕様と冠号JIS